【Rの世界】や【Rの住人】という言葉をご存知ですか?
昔人気のあったバラエティー番組「Rの法則」ではありませんよ。
ここでいう【R】とは、「Return on capital(資本収益率)」の頭文字からとったものです。
毎日会社に出勤して朝から晩まで働いて、いろいろ節約しながら生活を送る。
それよりもお金も時間も余裕がある生活が夢ですよね。
【Rの住人】とはそんな夢を叶えたお金持ちの人を指すのですが、ネットを見ているとRの住人らしき人たちがYouTubeやブログで情報発信しているのが目に付きます。
悠々自適に暮らせるほど財に富んでいるはずなのに情報発信する意図はなんでしょうか?
今回の記事では気になるRの世界や住人について、格差社会を表す【Rの世界】が主張される理由や【Rの住人】が情報発信する理由を調査しました。
あなたが読んでくれた時間の対価に応えるようにまとめましたので、ぜひご一読ください。
Rの世界とは一体何なのか?
経済学者のトマ・ピケティさんは「 r > g 」と言いました。
g(経済成長率)よりもr(資本収益率)が大きい、つまり働くよりも資産収入の方が儲かるってことです。この傾向は個人ではどうにもできない…。なので労働だけではなく投資も考えてみましょう。
これからの資本主義では欠かせない考え方です🤔
— たくま@経済とインデックス投資🧸 (@takumaeconomy) December 9, 2021
『r>g』という式があります。
経済学に精通している人や、投資で財を築いている人などは聞いたことがあるのではないでしょうか。
つまり知っている人にとっては常識的な知識ですが、目の前の仕事に忙殺されていて視野を広げる余力の無い人にとっては見聞きする機会の少ないシンプルで意味のわからない公式に見えるかもしれません。
『r』とは、冒頭でもお話しした「Return on capital(資本収益率)」です。
資本収益率とは、自己の財産を株・不動産・金融商品など資産運用でどれだけ利益を得ているかを指します。
『g』とは、「Economic Growth(経済成長率)」です。
ここでいう経済成長率とは、労働の対価のことを言います。
会社で働いて得た給料がどのくらいかを意味しますね。
『r>g』の式を見てわかる通り、平たくご説明しますと、普通に汗水流している会社務めのサラリーマンよりも、資産を持ち、知的労働による投資などをしている人の方が稼いでいるってことです。
まじめに汗水流して働いている人というのは確かに聞こえはいいですが、【Rの世界】では資産運用している人が金銭的に裕福になっている格差社会をあらわしています。
Rの世界の住人とは?
積み立てnisaとか、米株積み立てしてる人素晴らしい
これだけでも素晴らしいんだけど、
ビジネスで稼ぐ金額をもっと底上げして増資したらもっと素晴らしい
限界までビジネスで稼ぐ→投資する
Rの住人になるためにはこれが最速
トマピケティが言ってるやつやな😇 pic.twitter.com/ZaF6SGQAEV
— シュウダイ@地味でも利益に直結 (@shushoku_no) December 8, 2021
(最速の理想論だと思いますが、実践するには相当の努力が必要です)
前述したように【Rの世界】の【住人】とは、わかりやすくお伝えすると主に投資で巨額の富を得ている人を指します。
働かなくても資産が増える、いわゆる不労所得者ですね。
これだけ聞けば
「じゃあ今すぐ投資を始めよう!」
となりますが、誰でもRの住人になれるわけではありません。
Rの住人のほとんどが、元から会社勤めから脱却しても大丈夫なくらい資産を多く持っているからです。
それは経営者であったり、富豪の家育ちであったりとさまざまですが、充分な蓄えがあって、多額の投資をできるからこそ見返りも大きいです。
不動産投資で家賃収入を、なんてのはそもそもお金に余裕が無ければできませんよね。
Rの住人に共通しているのは長期的な投資を行っている点です。
今述べた不動産投資並びに、株も値上がりしたら売買するような短期的ではなく複利効果が得られやすいなどの長期投資をしています。
それも莫大な資産あってのもの。
Rの住人とはまさに少数の選ばれし資産家という認識でも大きくそれてはいないはずです。
Rの世界という格差社会を記事にする理由
経済学者トマ・ピケティ氏は、グロース(働いて得られる所得の伸び率)は、 絶対にリターン(資産運用から得られる利益率)に及ばないと言っている。 調査データ上でも、格差が毎年広がっている。日本でも欧米のように二極化がまずます進んでいく。仮想通貨は危ないよ!などと言っている場合でないのだ。
— 東山孔@タイ移住 (@muaraipai) December 13, 2021
そもそも格差社会を表す【Rの世界】が言及されているのでしょうか。
そこにはフランス経済学者『トマ・ピケティ』氏の存在です。
前述した『r>g』を最初に述べたのがこのピケティ氏で、彼の研究を本にした「21世紀の資本」は6,000円近い高価でありながらベストセラーにもなりました。
『r>g』とは労働者より資産運用する人の方が稼いでいるという話ですが、労働者の収入の伸び率が1~2%に対し、資産運用の伸び率が4%と高いです。
つまり、このままだとお金持ちとそうでない人の差は広がるばかりで、貧富の差がますます深刻な状況に陥ってしまいます。
ピケティ氏はこの貧富の差を無くすために、富裕層に税金をかけて貧困層に分配しようなどと解決策を述べているのですが、我々一般人から見れば別世界のような話ですよね。
ただ、この話から学べるものもあります。
我々のような一般人が今から投資を始めてRの住人になれるかといえば、確率は極めて低いでしょう。
投資案件を調べるとかんたんにたどり着くレバレッジという特殊なルールを利用することで、所持金の数十倍の金額を運用出来ますが、それは所持金の数十倍の損失を被る破滅の覚悟も必要になるので注意です。
ですが、今よりもっと資産を増やすことはできます。
株、FXといった投資も1つの王道的な手段ですが、ほかにもYouTubeで動画投稿をしたり、ブログやnote(ノート)で情報発信をして読者が増えれば収入になります。
どれも会社に勤めながらでもできることです。
もちろん仕事でバリバリ働いて出世するのも正解です。
大事なのは自分がどれだけのお金があれば生活が豊かになるか、満足できるかを算出して、その目標金額に向けて何ができるかを考え、行動に移すことにあります。
Rの住人が情報発信をする理由
Rの住人になれたらひたすら遊んでいたいですよね。
そう夢見るのは一般人の考えで、実際のところRの住人はYouTubeやブログ等で情報発信する人が意外と多いのです。
Rの住人が情報発信する理由として考えられる理由の1つは、浅い読みになりますが、自慢でしょう。
自分はこれだけ資産を持っている、資産を増やすために行ったことや、Rの住人になってどれだけ生活が楽になったかなどと自分の話をひけらかして承認欲求を満たしているのかもしれません。
といっても自慢話がしたいがために情報発信している人はごく少数でしょう。
情報発信する理由で、もう1つ挙げられるのが情報商材として売っていることです。
つまり投資による「Return on capital(資本収益率)」以上にコンテンツビジネスとしての収益の方がリスクを負わずにプロモーション次第では爆発的に稼げることを知っている人が多いのです。
見込み客となるであろう、お金持ちになりたい人はたくさんいます。
そういう人をターゲットに、YouTubeやブログ等でRの住人自身の成功談やお金を増やす方法などを発信して、視聴者や読者が増えれば広告収入などでお金になります。
近年ではYouTube動画の視聴回数が増えれば自動でお金が入ることから、人によってはユーチューバーもRの住人と呼ぶ人もいます。
実際に多額の資産を持っている、増やした成功者。
彼らが発信する情報によって自分の財布に絶対に触れさせない様にチェックしてみればお金持ちになれるヒントが得られるかもしれませんね。
情報だけを鵜呑みにすると、生兵法による投資で絶望的な損失を被ったり、または高額の情報商材を購入して結局投資に挑戦して致命傷を負う可能性も考慮して学ぶのが得策です。
Rの世界や住人のまとめ
脱労働者【Rの世界】や【Rの住人】についてまとめました。
トマ・ピケティ氏が紹介した「r>g」という公式。
一般的に汗水流して働く労働者より資産運用をしている人の方が儲けていることを表しており、Rの住人とは資産運用で莫大な資産を手にした人を指します。
勘違いしてはいけないのが、Rの住人は投資しただけで儲けたわけではありません。
経営者、富豪育ち、元々資産を持ってこその資産運用ができるのであって、一般人が投資を始めてRの住人になれる確率は極めて低いです。
ただ莫大な資産が無くても充分な生活は送れます。
お金があるに越したことはありませんが、我々一般人が億万長者になれるのは難しいという現実を見て、自分がどれだけのお金があれば充分か?
そのために何が出来るかを設定することが重要です。
そしてお金を増やす手段として、Rの住人から発する情報には慎重にお財布を守りつつ吟味し、またトマ・ピケティ氏の書籍から何かのヒントになるかもしれません。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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